男性は五感で感じる心地よさを共有することが嬉しい。
では、このお互いの心のギャップを埋めるには、実際にどうしたらよいのか、お話ししましょう。
男女は、性的な快楽を共有することで特別な関係になっていくのですが、
ここで多くの人が勘違いしやすいのは、気持ちのよいセックスをすることだけが、
快楽のすべてだ、と思い込んでしまうことです。
しかし、男性にとっては、日々、五感で感じるすべての心地よさを共有することが、 とても大切なことなのです。
例えば、 2人で同じものを見て美しいと感じたり、 いい音楽を聴いて感動したりすることは、2人で同時に同じ快感を体験し、快楽を共有したことになります。
特に五感の中でも、味覚を共有することは重要で、食べるという行為は、性的な快楽の共有と最も近いといえます。
なぜならば、同じものを食べて、同じものを飲むと、胃袋を通して脳やホルモンが刺激され、快感を共有できるからです。
また、激辛料理や塩辛いものを食べたときなどは、誰でも飲み物を欲しますよね。
同時に同じ感覚に陥り、何かを欲するという感覚は、共に決感を欲し合う性行為とよく似ていると思いませんか?
さまざまなバリエーションのスキンシップを楽しむ
また、 スキンシップの方法においても、性器の接触だけが快楽のすべてではありません。
特に結婚を意識したお付き合いをするのであればなおさら、五感の共有と性交渉以外の性的なスキンシップや楽しみ方を、若いうちから2人で身につけておきましよう。
例えば、お風呂に入り、互いの身体を洗ってあげる、マッサージなどを通じて皮膚と皮膚の温もりを感じる、ひとときでも裸で抱き合ってから眠る。
これだけで、夫婦のスキンシップとしては十分です。
これをしつかりと習慣にし合ったカップルには、昨今、社会的な間題となっている熟年離婚の危機は訪れません。
熟年離婚は、この五感の共有に失敗したからこそ、起こる現象です。長年連れ添った2人の関係がこじれるのは、ある時期から性的な関係を持たなくなってしまったことが原因の一つです。
性器の接触だけを性交渉のすべてと考えれば、当然、体の変化と共に性的行為がつらくなってくるのは当たり前のことです。
並付き合い始めたら、2人で楽しめるスキンシップを探そう
どんなに立派に社会で仕事をしている男性でも、ときには心がくたくたに疲れ、子どものように扱ってほしい日もあります。
それを口に出してバートナーに伝えることができればよいのですが、特に男性は素直にそう言えません。
また、子どもを生んで育てるという目的がなくなった熟年のカップルだからこそ、性的スキンシップはとても重要なのですが、年を取ってから、「2人とも歳になったので、明日からはこの方法でスキンシップをしましよう!」、といきなり方法を変えるわけにはいきません。
だからこそ、若いうちから性器の接触だけを性行為のすべてだと思わずに、五感を働かせて2人の心のギャップを埋められる方法を意識して探しておくことが大切です。
恋愛において、2人の五感を共有し快感を得ることは、長く愛し合うポイントとして、大切なことなのです。