☆お金持ちは必ずしもすべて持っているわけではない
本当のお金持ちはごく普通の人たちだと書きましたが、そのことについても
う少し詳しくお話しします。
お金持ちの姿を想像してくださいと言うと、多くの人は、飛行機はファース
トクラス、家は都内の高級マンションか庭付き一戸建て、運転手つきの黒塗り
の高級車、食事はいつもホテルで外食、毛皮を身にまとい、派手な帽子をかぶ
、両手にはダイヤが光り、シャネルのスーツで⋯⋯という感じを想像するようです。
でも実際のところはどうなのでしょうか?
本当のお金持ちというのは、あまり表に出てきません。
それほど目立つ格好をせず、さりげなく上品。
よく見ると持ち物が高価なこともありますが、一般の人とあまり変わらない格好をし、普通の車に乗り、普通の家に住んでいる人もたくさんいます。
田舎の普通のおばあちゃんが数億円持っているなどという話を聞いたことはありませんか?
こうした人は、別に自分の資産をアピールする必要もないですし、誰かにチヤホヤされたいという欲求もないので、誰かにそれを見せることもなければ、人に言うこともないのです。
ヤレが好きな人は高級ブランドに身を包むかもしれませんが、興味がなければそこそこのもので満足していることも。
趣味や好きなものにはをつけないかもしれませんが、だからといって、なんでもかんでもではない⋯⋯そういう人が多いのです。
私が親しくさせていただいている方のなかには、経済レベルも、年収2千万円クラスの方から、年商何十億円の会社の社長さんもいれば、金融資産が10桁の方もいます。
そうした人々に共通するのは、身のまわりのものすべてを高級品にしているわけではない、ということ。
ここで、私がとても仲良くさせていただいている会社の社長さんを例にあげましょう。
その社長さんは、お会いすると高級なものをごちそうしてくださるのですが、その持ちものや身なりはとてもお金持ちには見えない、普通のファッションにまったく興味がないそうです。
しかし、自分の好きな分野には、信じられないようなお金をかけます。
品質がいい物を選びますから値段も必然的に一番高い物を購入しているようです。
仕事への投資の額は、かなり大胆です。
それでいて驚いたことに、その方のお住まいは、奥さんとお子さんの3人暮らしで、築30年ほどの古い3DKの家賃3万円の借家なのです。
さらに、その方の家にはテレビがありません。
どうしてないかというと「興味がないから」だそうです。
つまり、彼にとってはテレビ同様、立派な家に住むことにも興味がないから、古い借家に住んでいるわけです。
層の別の男性も、築100年でリフォームもしていないような古い家に住んでいます。
その男性もまたとても寛大な方です。
しかし、家に興味がないそうです。
雨風しのげる屋根や壁があるだけで十分なのだそうです。
立派な豪邸には興味がないぬけです。
だからお金がすごくあってもそこにお金はかけません。
また、年商数十億円をあげる会社の社長さんは、お金に関しては無駄な遣い方を一切しません。
自分1人の出張には高級ホテルではなく、ビジネスホテルやカプセルホテルを利用。移動には、電車もバスも使います。
また社員のお金の遣い方にもとてもシビアで、ホテルのなかにある冷蔵庫から1本70
円のコーラを飲むことに関しても、「コンビニで120円で買えばすむことでしょ?」と諭します。
決してケチなのではありません。お金をかけるところと、かけないところを知っているのです。
では、インターネットやテレビなどで見かける派手なお金持ちはどうなっているのかというと、マスコミ用の見せ金として振る舞っている人がほとんどです。
成功している姿を見せることで自分の実績をわかりやすくアピールしているのです。
彼らも自分たちは成金であることも自覚し、自身のブランド価値を上げるためのパフォーマンスだとわきまえてやっているケースが多く、極めて少数派です。
見えない部分の私生活は案外地味なのかもしれません。
ですから、ここで学ぶことは、お金にはポイントを押さえた遣い方があるということです。
これを知らずに目的もなくただ遣うと、「散財」や「死に金」になってしまうのです。
多くの人のお金に対する接し方と、お金持ちの接し方の違い、ここをぜひ押さえておきましょう。
お金にはポイントを押さえた遣い方がある。