☆お金に負の感情を乗せない
お金の動きというのはシンプルなもので、「出る」と「入る」、この二つしか
ありません。
お金が自分の元にやってきたときには、「やったー!やっと給料日〜!長かったーー!」と喜ばれる方がほとんどのことでしょう。
一方で、その日からお金を遣うたびに、なんとなくため息。
「はぁ〜、また出ていった」
「もう、こんなに遣ってしまった⋯⋯」
つまり、お金が入ってきたときには喜び、出ていったときには嘆く―ーあなたももしかしたら、そのパターンに陥っていませんか?
もし、そういう状態なら危険です。
「貧乏サイクル」が固定化されていきます。
大切なのはお金に対して安定した感情を持つこと。
入ってきたときには、"感謝と喜び"。
遣うとき(出ていくとき)にも"感謝と喜び"。
「負の感情」を絶対に乗せないことです。
そもそもお金を頂戴できる、というのはありがたいこと。
そして、それを遣えることもまた、ありがたいことですから、出してあげる
ことも、喜びなのです。
何かを自分のために買ったときも、「あ〜あ、買っちゃった⋯⋯」という後悔をしたり、お金を遣ってしまったことへの罪悪感を乗せてお金を支払うと、せっかく自分の喜びのために買ったのに、その喜びがチャラになってしまいます。
買い物をした後に、罪悪感を持たれる方は結構いらっしゃるようですが、お金を送り出した後に、罪悪感は決して持たないでください。
罪悪感は、「お金のパイプ」が繋がるのを邪魔しているくせ者なのです。
買い物をしたときに支払ったお金もまた、自分の喜びになっている、さらには、そこの店員さんのお給料になるし、それをつくってくれた人、配送してくれた人、その商品がみんなの手に届くまでに関わったすべての人の喜びに自分が貢献したんだ、という「プラスの感情」を自然に持てるようになること。
ここは想像力が必要です。
入ってくるときよりも、出すときのほうが喜びであることを認識するだけで、お金の流れががラッ!と変わるのも体感できるはず。
お金とは、まるで意志があるかのような動きをするのです。本当に。
そして、お金が入ってきたことに関してもう一つ。
よく、お金をもらっておきながら、その相手に文句を言う場合があります。
「給料が少ない」などはその典型。本人は人間に向かって言っているつもりかもしれませんが、お金はまるで自分に言われたかのような動きをします。
私の知人でこんな男性がいました。
彼は小さな会社に勤めていましたが、その人はお金がなくて社長に50万円ほど借金したそうです。
社長は、口も悪く、従業員にきつく当たる人でしたが、実は大変に情の厚い人で、50万円をその男性に貸してくれたのです。
その男性は社長のことが大嫌いでしたが、借金があるので、耐えながらもそこで働いて
いました。
あるとき、その男性は、とある得意先で、自分の社長の悪口を言ったそうです。
「社長は態度がデカくて人使いが荒くて頭にくる!」と。
その話を聞いていた人は年長者だったので、彼にこう言いました。
「頭にくるかもしれねぇけどな、お金をもらっている限り、そのお金をくれる相手に悪口言っちゃあいけねぇ。
こんな時代に毎月給料をもらえるってな、ありがてぇことなんだよ」と諭したそうです。
結局、この男性は50万円借りた恩を恩とも思わず、返済しおわってすぐに、社長に暴言を吐いて会社を辞めてしまいました。
たいていの場合、こういう人が豊かになることはありません。
今でもこの男性の家族は夫婦共に苦労して働き、毎月「お金がない」と言っているそうです。
お金をもらったときに、「負の感情」で受けとってしまうと、それが癖になります。
ありがたいという気持ちの前に、「あーあ、これっぽっちか⋯⋯」と〜、こんな少ないお金でまた1か月暮らすのか⋯⋯」とか「今月もこんなに支払いか〜」と思っていたら、それは無意識のうちにお金にそのまま負のエネルギーを乗せてしまうのです。
それでは金運はいつまでも上がりません。
お金は私たちに豊かさと喜びをもたらしてくれるものですから、すべていい感情を乗せていくようにしましょう。
全部感謝と喜び。遣うときには特に喜びです。
お金に対しては、常に物わかりのいい、優しい親のようであってください。
旅をしたがる子どもにたくさんのいい経験をさせてあげたいと思い、優しく喜んで送り出してあげてください。
そして戻ってきたときにも、心から喜んで迎えてあげる。
そんなイメージが大切です。
もらうときも出すときも
「はぁ⋯⋯」「もう⋯⋯」は今日から言わない。