判断基準は「欲しいかどうか」
季節の変わり目でのバーゲン、よく行きますか? 私も気が向け
ぞいて
みることもあります。
しかし、シーズン中に欲しかった商品はほぼない。「ないけど、50%って、買わなきゃ損じゃない?」というのはお金が引き寄せられない貧乏思考です。
買い物は損得でするものではありません。
欲しかったら買うのが買い物。安いから買うのではないはずなのに、バーゲンの場面になると、ついつい流されてしまうのではないでしょうか。
バーゲンという言葉のそもそもの意味は、「掘り出し物」とか「見切り品」
です。チラシには「在庫一掃セール」などと書いてありますが、要は売れ残り
なわけで、そのなかで掘り出し物に出会うためにバーゲンセールに行くのです。
しかし、その奇跡の一品に出会う確率は、時間をかける割には、とても少な
いと思いませんか?
最近流行のアウトレットモールで売っている商品も、店員さんが堂々と「こ
れはアウトレット用につくられた商品です」なんて言うものですから、本当に
お得なのか、はじめからそういう値段設定なんだか、もう訳がわかりません。
ですから、値段で選ぶと本当の価値が見えなくなります。
おすすめは、買い物するときには、最初に値札を見て判断しないこと。選ぶ
とき、貧乏思考の人は、値段を見てから服を選ぼうとします。
あなたは素材やサイズを確認するフリをしながら、真っ先に値段を見ていないでしょうか?
そうすると、値段というハードルがフィルターになり、買える値段、買えな
い値段、といった具合に、何かを選ぶ価値判断が「欲しい欲しくない」という
ものではなく、値段の奴隷になってしまいます。これでは直感の声を無視した
選び方になってしまうのです。
ですから、服を選ぶときは、素敵か?ときめくか?欲しいか?ワクワ
クするか?着てみたいか?などをまずは判断基準にすると、自分の美的感
覚も鈍らないものです。お財布との相談は、それからにしましょう。選択肢が
ドーン! と広がりますよ。
17際のところ、お気に入りの服との出会いが一番多いのは、シーズンの商品が出揃ったあたり(各シーズンの2、3か月くらい前)ですから、そと判断するのが一番です。
食事をするときも同じ。安いから、高いからじゃなくて、食べたいかどうかを判断基準にする。
こういうことを書くと、反論も出るかもしれません。
そんなことをしていたら、家計がもちません、とか、遣いたいだけ遣ってい
たら管理ができなくなるでしょ、など。
しかし、その思考が貧乏を呼んでいる、ということなのです。
なぜならお金は、完全に「思い込み」に支配されているからです。
お金は豊かにあって、欲しい分だけ自分に入ってくる! というよい思い込
みであったり、逆に、お金は汗水流して働かないと自分のところには入ってこ
ないもの、という思い込みであったり、これらの思い込みがあなたの今の家計
状態をつくり出しているのです。
無計画にどんどん遣いましょう、ということではなく、自分が最も心地よく、
気分が上がる選択を優先していきましょう、ということです。
満足度が上がれば無駄な買い物もしなくなります。
貧乏思考脱出のためには、お金に左右されないで、「欲しい」という自分の
感覚に従ってみてください。
きっと少しずつ何かが変わっていきます。
また、二つのものでどっちを買おうかと迷ったときも、値段に左右されずに
心から欲しいと思えるものを選ぶようにすると、物への愛着とその後の扱い方
にも影響が及んでいくことでしょう。ひいては、「物を大切にする自分」とい
う自尊心にも繋がっていきます。
自分の価値は自分で決めるのです。
自分にふさわしい価値を感じるとそれが自尊心になり、お金を遣うときにも
よい影響が及びます。無駄な買い物をしなくなり、お金を大切に遣うことに繋
がってくるのです。
というわけで、ものを買うときのお金の遣い方、ぜひ参考にしてみてくださいね。
買い物の極意は自分の心の声を徹底的に吟味すること。