お金、幸せ、豊かさが100倍になる
「フォーカス術」を身につける
思いかえせば、2008年は収入も安定せず、FXでお金が数回飛んでしまったりと、私にとってはお金に関して恵まれない年でした。
しかしそれと同時に私にとっては、これまでになく心豊かな年でもあり、幸せな年であり、そこから豊かさがはじまる転換点でもあったのです。
本来ならお金がなくなりますと、なくなったものに目を留めがちにもなります、
それをやっていますと、「欠乏感」でいっぱいになってしまいます。
これまでも再三述べてきたとおり、欠乏感は文字どおり欠乏を招くのです。
私はお金がないときにも、なくなったものではなく、今あるものに集中しま
した。取りあえず、お金がゼロになっても、健康でご飯が食べられて、雨風し
のげる温かい環境にいられるなんて幸せじゃない?と最初は自分に言い聞かせるよう
にしていたのですが、そのうち本当にそうだな、としみじみ思えたのです。
今得ている幸せなことを毎日毎日数え上げていると、どんどん幸せの数が多くなっていきます。
逆に、不幸せやネガティブなことを数えていくと、それもまたどんどん増えていき、それが癖になると、脳は無意識にもっともっと不幸を探して見つけてくるのです。
豊かさの仕組みというのは、とてもシンプルです。
このシンプルさが身をもってわかるとお金に関しても無敵です。
たとえまたゼロになったとしても、自分の力で豊かになれる自信があるなら、
その強い思い込みが人をまた豊かにするのです。
不幸せな人は、自分よりも幸福そうな人を見ては、自分と比べて恨みや妬み、
暴言を吐く傾向があります。それらの黒い空気は体全体をめぐり、細胞を腐ら
せて、病気をも招いてしまいます。
私も以前の生活はそうでしたから、重い病気をも引き受けてしま
うことにな
りました。
今日本に住んでいる限り私たちは豊かであり、生きていくのに必要なものは、
すべてを持っていると言えます。
持っていないように見えるのは、他の人と比べて、欠乏部分に目を留めて、
自分が貧しい、とどんどん思い込んでいるからです。これが文字どおりの貧乏
を招くのです。ですから、大切なことは次の三点。
比べない。
愚痴らない。
得られている小さな幸せを日常からたくさん探し、見つけてフォーカスすること。
たとえば、「うちは家族4人暮らしで、年収200万円しかない極貧生活で
す。これでも幸せって言えるんですか?」と言う方がいたとしても、私は幸せ
だと思います。世界的な観点から見れば、お給料をきちんんともらって、それで
生活できているんですから。
世界には、4歳くらいから重労働を強いられて働いている子どもさえいます。
そう思ったら、私たち日本人は、ありがたい環境にいますよね。
フォーカスするというのは、カメラのレンズのように、一点にピントを合わ
せたら、その周りはボケているというくらい集中して一点を見るイメージを持
つということ。
つまり、今得られている小さな幸せにピントをギュッと合わせ、その他には
あまり注意を払わないのです。脳の機能上、一点集中の状態というのは、意識
が向いているものをより増大してくれる作用が働きますので、気持ちも、そし
て現実も幸せな状況に変化していくでしょう。よく、「原点に戻る」と言いますが、人生にたとえて言うならば、裸一貫か
らのはじまりです。
もし、今この記事をお読みの方のなかに、自分の不幸や苦しみや悲しみで、辛い思いを抱えていらっしゃる方がいれば、今を底だと思って、あとは「これ以上
上下がりようがないから、心配してもしょうがないや!」くらい楽に考えてみてください。
一番底にいると感じる人は、この本を何度もお読みになり、豊かさのマインドを頭に叩き込んでください。
知識は何度も何度も読んでいるうちに心に染み込んできます。
心に染み込んだら行動に移せるようになります。
そして、今の環境でできることからはじめてみてください。
ここからが、お金とのパイプが太くなるときです。
すると、少しずつお金に余裕が出てきます。
そして、それを体感したときに、もっともっと文字どおりの豊かさや文字ど
おりのお金があなたに舞い込んでくることになります。
これが法則なのです。
小さな幸せにピントを絞れば幸せは増大する。